工場夜景を撮影しよう!?必要な機材や撮り方のコツを紹介

投稿日: 2026.01.16
おすすめ情報

無数の光が織りなす非日常的な風景を楽しめる「工場夜景撮影」は、夜景撮影の中でも特に人気のジャンルです。配管やタンク、煙突などの無機質な構造物がライトアップされることで、幻想的で迫力のある写真を撮影できます。

一方で、「思ったより暗く写ってしまう」「ブレてしまう」「肉眼で見た迫力が表現できない」といった悩みを感じる方も少なくありません。

この記事では、工場夜景をきれいに撮影するために必要な機材や、初心者でも実践しやすい撮り方のコツを分かりやすく解説します。

 

目次

01|まずは工場夜景撮影の準備
①必要な機材
②カメラの設定
③撮影に適した時間
④撮影スポットを決める

02|工場夜景撮影の上手な撮り方
・ISO感度は低めに設定する
・絞りはF8前後でシャープに写す
・シャッタースピードで光の表情を調整する
・マニュアルフォーカスでピントを合わせる
・撮影時間帯は「完全な夜」を狙う
・RAWで撮影して後処理の幅を広げる

03|工場夜景撮影におすすめのカメラ・レンズ

 

01|まずは工場夜景撮影の準備

工場夜景を美しく撮影するためには、撮影テクニック以前に「事前準備」が重要です。
夜間の撮影は暗さや足元の悪さといったリスクがあり、準備不足のまま現地に向かうと、思うように撮影できないだけでなく、安全面の不安も生じます。

そこでまずは、工場夜景撮影で押さえておきたい4つの準備を詳しく解説します。

 

①必要な機材

工場夜景撮影に必要な機材は、以下の通りです。

  • カメラ
  • レンズ
  • 三脚
  • 電子レリーズ
  • リフレクター
  • ヘッドライト
  • 懐中電灯や小型ランタン など

工場夜景は夜間の撮影となるため、シャッタースピードを数秒〜十数秒と長めに設定するケースがほとんどです。
手持ち撮影ではブレを防ぐことが難しいため、カメラをしっかり固定できる三脚を用意しましょう。
電子レリーズを使用すれば、カメラに直接触れずにシャッターを切れるため、より安定した撮影が可能です。

また、工場夜景の撮影は暗く人通りの少ない場所で行うことが多いため、安全対策も忘れてはいけません。
リフレクターやヘッドライトを身につけることで、周囲に自分の存在を知らせやすくなります。懐中電灯や小型ランタンなど、足元や手元を照らせるライトを用意しておくと、移動や機材操作が楽になるでしょう。

 

②カメラの設定

※画像はイメージ(AI生成)です

工場夜景を撮影する際に注意したいのが、カメラの撮影モードです。
オートモードのまま撮影すると、カメラが暗所を明るく写そうとしてISO感度を過度に上げてしまい、ノイズの多い写真になりがちです。
撮影モードは「マニュアルモード」に切り替え、設定を自分でコントロールすると良いでしょう。
ISO感度は100〜200程度の低感度に設定すると、ノイズを抑えたクリアな描写が得られます。

また、F値(絞り値)はF4~F8程度を目安に設定するのがおすすめです。
この範囲に設定することで、レンズの解像性能を引き出しながら、工場の配管やタンク、建物の細部までシャープに写しやすくなります。

 

③撮影に適した時間

工場夜景は「日が沈んでから撮影すればよい」と思われがちですが、実際には明るいうちに現地へ到着しておくのが理想的です。
暗くなってから構図を決めようとすると、電柱や看板、フェンスなどの不要な写り込みに気づきにくく、後から写真を確認して失敗に気づくこともあります。

明るい時間帯に現地を下見し、撮影位置や構図をあらかじめ決めておくことで、暗くなってからの撮影がスムーズに進むでしょう。
三脚の設置や足場の確認も、明るいうちに済ませておくと安全性が高まります。

 

④撮影スポットを決める

工場夜景の写真は、撮影スポットによって仕上がりが大きく変わります。
同じ工場でも、撮影する角度や距離によって印象はまったく異なるため、事前のリサーチが欠かせません。

また、工場夜景の撮影スポットは交通の便が悪い場所にあることも多く、帰りの交通手段や駐車場の有無を事前に確認しておく必要があります。立入禁止区域や私有地への無断立ち入りは絶対に避けましょう。
工場は撮影のために存在しているわけではありません。撮影マナーが守られないと、現在は撮影可能な場所であっても、将来的に立ち入り禁止や撮影禁止になる可能性があります。
工場夜景撮影では、「良い写真が撮れるか」だけでなく、「安全性」と「マナー」を重視して撮影スポットを選ぶことが大切です。

 

02|工場夜景撮影の上手な撮り方

※画像はイメージ(AI生成)です

ここからは、工場夜景をより美しく、印象的に撮影するための具体的な撮り方を解説します。
設定や機材の使い方を理解し、工場夜景ならではの魅力を最大限に引き出しましょう。

 

ISO感度は低めに設定する

※画像はイメージ(AI生成)です

工場夜景を美しく撮影するためには、ISO感度を低めに設定することが重要です。
ISO感度とは、カメラのイメージセンサーが光をどれだけ敏感に捉えるかを数値で表したものです。

ISO感度を高くすると暗い場所でも明るく写せますが、その分ノイズが増え、工場の配管や建物のディテールが失われやすくなります。

工場夜景では細かな構造や直線的なラインが魅力となるため、ISO感度は100〜200程度を目安に設定しましょう。
ISO感度を低く設定すると画面は暗くなりますが、三脚を使用しているため、シャッタースピードを遅くすることで十分に明るさを補えます。

ノイズを抑えたクリアな描写を優先することが、工場夜景撮影では重要なポイントです。

 

絞りはF8前後でシャープに写す

※画像はイメージ(AI生成)です

工場夜景撮影では、絞り値(F値)の設定も仕上がりに大きく影響します。

状況に応じてF4〜F8の範囲で調整し、全体をくっきりと写したい場合はF8前後を基準に設定するのがおすすめです。
F8付近まで絞ることで、レンズの解像性能が安定し、画面の隅々までシャープな描写が得られます。工場の配管やタンク、建物の輪郭をくっきりと表現したい場合に適した設定です。

一方で、F値を絞りすぎると「回折現象(小絞りボケ)」が発生し、全体がぼんやりとした写りになる可能性があります。
そのため、工場夜景撮影ではF8を基準とし、光をより長く伸ばしたい場合でもF11程度までに留めておくと安心です。

 

シャッタースピードで光の表情を調整する

※画像はイメージ(AI生成)です

シャッタースピードは、工場夜景の印象を大きく左右する重要な要素です。

三脚を使用した撮影では、1秒〜30秒程度を目安にシャッタースピードを調整しましょう。
シャッタースピードを長く設定すると、工場の照明がより明るく写り、煙突から立ち上る煙や蒸気が流れるように表現され、幻想的な雰囲気を演出できます。

一方で、写真全体が明るくなりすぎる場合は、シャッタースピードを短くしてバランスを取ります。
一度で完璧な設定を見つけるのは難しいため、何枚か撮影しながら、光の写り方を確認して微調整するのがおすすめです。

同じ構図でもシャッタースピードを変えるだけで、写真の印象は大きく変わります。

 

マニュアルフォーカスでピントを合わせる

※画像はイメージ(AI生成)です

工場夜景のような暗い環境では、オートフォーカス(AF)がうまく作動せず、ピントが合わないことがあります。
そのため、工場夜景撮影ではマニュアルフォーカス(MF)を使用するのが基本です。

ライブビューやモニターを拡大表示しながら、工場の明るい部分や配管の細部にピントを合わせると、シャープな写真に仕上がります。

特に、光っている部分の輪郭がはっきり見える位置を基準にピントを合わせると失敗しにくくなるでしょう。

一度ピントを合わせたら、撮影中にフォーカスリングが動かないよう注意すると、暗所でも安定したピント合わせが可能になります。

 

撮影時間帯は「完全な夜」を狙う

※画像はイメージ(AI生成)です

工場夜景の撮影では、撮影スポットには明るいうちに到着しておくのが理想ですが、実際にシャッターを切る時間帯は、完全に日が沈んだ夜を狙うのがおすすめです。

夕暮れ直後のマジックアワーは空の色が美しく、魅力的な時間帯ではありますが、工場夜景撮影では露出のバランスが非常に難しくなります。
完全に空が暗くなることで、工場のライトや配管の複雑な構造が闇の中にくっきりと浮かび上がり、工場夜景ならではの無機質で幻想的な雰囲気を強調できるでしょう。

夜が深まるにつれて周囲の余計な光源が減り、より集中して撮影できる点もメリットです。工場夜景の魅力を最大限に引き出したい場合は、あえて真っ暗な時間帯を選ぶ意識を持つとよいでしょう。

 

RAWで撮影して後処理の幅を広げる

工場夜景撮影では、撮影時だけでなく後処理まで含めて作品づくりと考えることが重要です。
工場夜景撮影では、ナトリウム灯やLED、白熱灯など、複数の光源が混在するため、色被りが発生しやすいのが特徴です。JPEG撮影の場合、撮影時のホワイトバランス設定がそのまま反映されるため、後からの修正には限界があります。

RAWとは、カメラ内で自動処理が施されていない未加工のデータで、「デジタルネガ」とも呼ばれます。
RAW形式で撮影しておけば、撮影後にパソコンの現像ソフトを使って、露出補正やホワイトバランス(色温度)、コントラスト、彩度、ノイズ低減などを大きく調整しても、画質の劣化を最小限に抑えられます。
これにより、より自然な発色や、意図した雰囲気に仕上げることが可能です。

 

03|工場夜景撮影におすすめのカメラ・レンズ

工場夜景を美しく撮影するためには、撮影テクニックだけでなく、使用するカメラやレンズの性能も重要なポイントです。
特に夜景撮影では、暗所での描写力や操作性が写真の仕上がりを大きく左右するため、機材選びの段階で押さえておきたい条件があります。
工場夜景撮影に適したカメラ・レンズの主な条件は、以下の通りです。

  • APS-Cサイズ以上のセンサーを搭載
  • 8以下の広角レンズが理想的
  • 初めてなら高倍率ズームレンズ

 

工場夜景撮影では、暗い環境でもノイズを抑えて撮影できるAPS-Cサイズ以上のセンサーを搭載したカメラを選ぶのがおすすめです。
センサーサイズが大きいほど、光を多く取り込めるため、高感度撮影時でも階調が豊かで、工場の配管や建物の質感を自然に表現しやすくなります

レンズについては、開放F値がF2.8以下の明るい広角レンズが理想的です。

記事内では「撮影時はF8前後まで絞る」と解説していますが、もともと明るいレンズはファインダーやモニターに映る像が明るく、暗い場所でも構図確認やピント合わせがしやすいという大きなメリットがあります。

また、初めて工場夜景撮影に挑戦する方には、高倍率ズームレンズもおすすめです。
工場夜景は撮影スポットによって被写体との距離が大きく異なり、広角で全景を捉えたい場面もあれば、望遠側で配管やタンクの細部を切り取りたい場面もあります。
高倍率ズームレンズであれば、1本で幅広い画角に対応できるため、暗い中でのレンズ交換を減らし、シャッターチャンスを逃さず撮影を楽しめるでしょう。

ただし、工場夜景撮影に適したカメラやレンズは高性能な分、価格も高くなりがちです。
初めて工場夜景を撮影する方にとっては、いきなり購入するのはハードルが高いと感じる場合もあるでしょう。

CAMERA RENT(カメラレント)なら、人気のカメラ・レンズを月額2,750円(税込)からレンタルいただけます。
業界最大級の27社、1,600点を超えるカメラ・レンズを取り扱っており、工場夜景撮影に適したカメラも豊富にラインナップしております。「工場夜景を美しく撮影したい」という方は、ぜひCAMERA RENT(カメラレント)のレンタルサービスをご検討ください。

 


 

無料会員登録はこちら