雪の写真をきれいに撮影するには?撮り方やカメラ選びのコツを解説

投稿日: 2026.01.08 更新日: 2026.01.09
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雪景色の撮影は、白一色に見える世界の中に、光や陰影、空気感まで写せる奥深いジャンルです。
しかし実際には、「雪が白く写らない」「全体が暗く沈んでしまう」「思ったような雰囲気にならない」といった悩みを感じる方も少なくありません。

そこで今回は、雪の写真をきれいに撮影する方法、撮り方のポイントや、カメラ選びのコツを分かりやすく解説します。

 

目次

01|雪景色を撮影するときの準備
①防寒対策は万全にする
②バッテリー・予備電池を多めに用意する
③雪や水滴から守る防水・防塵対策
④滑るにくい靴・手袋を用意する
⑤撮影場所と天候を事前にチェックする

02|雪の写真をきれいに撮るポイント
・露出補正で白く写す
・ホワイトバランスを調整する
・光の向きと時間帯を選ぶ
・構図にアクセントを入れる
・雪景色に合う絞り値・ISO感度を設定する
・三脚を使ってブレを防ぐ

03|雪の写真を上手に撮れるカメラ選びのコツ
・露出補正
・ホワイトバランス調整
・防塵・防滴
・バッテリー性能

 

 

01|雪景色を撮影するときの準備

雪景色をきれいに撮影するためには、事前準備を整えることが重要です。
冬の屋外撮影は、寒さや雪、水分、足元の悪さなど、ほかの季節にはないリスクが多く、準備不足のまま撮影に出かけると、体調不良や機材トラブルにつながることもあります。
しっかりと準備を行えば、撮影中のストレスが減り、雪ならではの美しい光景に集中できるでしょう。
まずは、雪景色を安全かつ快適に撮影するために押さえておきたい、準備のポイント5つを紹介します。

 

①防寒対策は万全にする

雪景色の撮影では、長時間屋外に立ち続けることが多く、想像以上に体温が奪われます。
体が冷えると集中力が落ちるだけでなく、指先の感覚が鈍くなり、シャッター操作や設定変更がスムーズにできなくなることも少なくありません。
そのため、防寒着は厚手のアウターだけでなく、インナーを重ね着して体温を逃がさない工夫が大切です。首元や耳、手首などを冷やさないよう、マフラーやネックウォーマー、帽子を併用すると保温効果が高まります。

また、手袋は指先が出せるタイプや、親指と人差し指だけ開閉できるタイプを選ぶと、寒さを防ぎながら快適に撮影できるでしょう。
寒さが厳しい場合は、カイロを携帯し、撮影の合間に指先を温めるのも効果的です。

 

②バッテリー・予備電池を多めに用意する

冬の撮影で特に注意したいのが、バッテリーの消耗です。

低温環境ではバッテリー内部の化学反応が弱まり、通常よりも使用可能時間が短くなります。気温が0℃を下回ると、残量が十分にあるはずなのに急に電源が落ちるケースも珍しくありません。
そのため、雪景色の撮影では、予備バッテリーは必ず複数本用意しておきましょう。

予備電池はバッグの外ポケットではなく、上着の内ポケットなど体温で温められる場所に入れておくのがポイントです。
また、カメラ本体も冷えすぎないよう、防寒カバーを装着したり、使わないときはタオルで包んだりすると、バッテリーの消耗を抑えやすくなります。

 

③雪や水滴から守る防水・防塵対策

雪は一見乾いているように見えても、カメラに付着すると溶けて水分になります。
この水分がボタンの隙間やレンズ内部に入り込むと、故障や不具合の原因になるため注意が必要です。
雪景色を撮影する際は、専用のレインカバーを装着するか、簡易的にビニールやタオルでカメラを保護しましょう。
特に、降雪中の撮影や風が強い日は、防水対策を怠らないことが重要です。

また、屋外で冷えたカメラをそのまま室内に持ち込むと、急激な温度差によって結露が発生します。
結露を防ぐためには、カメラを乾燥剤と一緒にチャック付き袋に入れ、室温にゆっくり慣らしてから取り出すのが効果的です。

 

④滑りにくい靴・手袋を用意する

雪道は非常に滑りやすく、転倒のリスクが高まります。
転んでしまうと、自分が怪我をするだけでなく、カメラやレンズを破損してしまう恐れもあるでしょう。
撮影時は、スニーカーではなく、滑り止め付きのスノーブーツや防滑仕様の靴を選びましょう。
必要に応じて、簡易的な滑り止めを装着するのもおすすめです。

また、手袋は防寒性と操作性のバランスが重要です。
厚手すぎる手袋は操作ミスにつながりやすいため、カメラ操作に適したグローブを選ぶことで、安全かつ快適に撮影できます。

 

⑤撮影場所と天候を事前にチェックする

雪の写真の印象は、天候や積雪量、光の入り方によって大きく変わります。
そのため、撮影前に天気予報や積雪状況を確認し、どのような景色が期待できるかを把握しておくことが大切です。

また、冬は日照時間が短く、思っている以上に早く暗くなります。
日の出・日の入り時刻を事前に調べ、撮影スケジュールを立てておくと、ベストな光のタイミングを逃しにくくなるでしょう。

「現地に着いたらすでに暗くなっていた」「狙っていた時間帯に撮れなかった」とならないためにも、事前のリサーチをしっかり行い、余裕を持った行動を心がけましょう。

 

02|雪の写真をきれいに撮るポイント

※画像はイメージ(AI生成)です

雪は非常に明るく、反射率が高い被写体のため、通常の撮影設定ではカメラ任せにすると意図しない仕上がりになりがちです。
雪景色ならではの特徴を理解し、設定や構図を少し工夫するだけで、写真の完成度は大きく変わります。

ここからは、雪景色を撮影する際に多くの人が悩みやすい「雪が白く写らない」「全体が暗く沈んでしまう」といった失敗を防ぐための、基本的な撮影ポイントを紹介します。

 

露出補正で雪を白く写す

※画像はイメージ(AI生成)です

白く美しい雪景色を撮影したはずなのに、写真を確認すると「雪がグレーっぽく写っている」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

雪のように白い被写体が画面の大半を占めると、カメラは「明るすぎる」と判断し、自動的に暗めの露出に補正してしまうことがあります。

この失敗を防ぐには、露出補正をプラス側に設定することが重要です。
目安としては、+1.0〜+2.0程度から試し、撮影後にヒストグラムや画像を確認しながら微調整すると良いでしょう。

露出を明るめに設定することで、雪本来の透明感や白さを自然に表現しやすくなります。

 

ホワイトバランスを調整する

※画像はイメージ(AI生成)です

雪は周囲の光や空の色を強く反射するため、天候や時間帯によって見え方が変わります。
しかし、カメラのオートホワイトバランスで撮影すると、色味を自動補正するため、肉眼で見た印象とは異なる仕上がりになってしまうのです。

雪の色合いを意図的にコントロールしたい場合は、ホワイトバランスを手動で調整すると良いでしょう。
例えば、晴天時の青空を反射した雪の冷たさを強調したい場合は「太陽光」モードがおすすめです。
夕方や曇りの日に暖かみのある雰囲気を出したい場合は、「日陰」や「曇天」モードを選ぶと、黄色みが加わり柔らかな印象になります。
ホワイトバランスを変えるだけで、同じ雪景色でも写真の雰囲気が大きく変わるため、積極的に試してみるとよいでしょう。

 

光の向きと時間帯を選ぶ

※画像はイメージ(AI生成)です

雪景色は、光の向きによって表情が大きく変わる被写体です。
太陽が被写体の正面にある「順光」では、雪の白さが均一に表現され、明るく爽やかな写真に仕上がります。

一方、被写体の斜めや後方から光が当たる「逆光」では、雪面の凹凸や影が強調され、立体感や奥行きのある写真を撮影できます。
特に逆光気味の光では、雪の粒がキラキラと輝き、幻想的な雰囲気を演出しやすくなるでしょう。

また、雪の撮影は、時間帯にも注目してください。
早朝や夕暮れ時は太陽の位置が低く、雪がオレンジ色やピンク色に染まり、柔らかく温かみのある写真が撮れます。
太陽が高い位置にある日中は光が強く、雪が青白く輝く鮮明な写真を撮影したいときにぴったりです。

 

構図にアクセントを入れる

※画像はイメージ(AI生成)です

一面の雪景色は肉眼では美しく感じられますが、写真にすると単調になりやすい傾向があります。
そのため、雪景色を撮るときは、構図の中に視線を引きつけるアクセントを取り入れることが重要です。
例えば、赤い実のなる木、色のある建物、看板、人物などを画面に配置すると、雪の白さとのコントラストが生まれ、印象的な写真になります。

人物を入れる場合は、後ろ姿や歩いている様子を取り入れることで、写真にストーリー性を加えられるでしょう。
主役となる被写体を意識しながら構図を組み立てることで、雪景色に奥行きと物語性が生まれます。

 

雪景色に合う絞り値・ISO感度を設定する

※画像はイメージ(AI生成)です

雪景色をきれいに撮影するためには、絞り値(F値)とISO感度の設定も重要なポイントです。

風景全体をくっきり写したい場合は、F8〜F11程度に設定すると、画面全体にピントが合いやすくなります。
一方、特定の被写体を際立たせたい場合や背景をぼかしたい場合は、F1.8~F4程度の開放寄りの設定が効果的です。

ISO感度は、撮影環境の明るさに応じて調整しましょう。
日中の明るい雪景色ではISO100〜200を基本とし、画質を優先するのがおすすめです。
夕方や夜の雪景色ではシャッタースピードが遅くなりやすいため、ISO800〜3200程度まで上げて撮影すると良いでしょう。

 

三脚を使ってブレを防ぐ

※画像はイメージ(AI生成)です。
三脚を使用してカメラを固定することで、手袋をしたままでも手ブレを気にせず、雪の質感や光の移ろいをじっくりと捉えることができます。

シャッタースピードが遅くなりがちな雪景色の撮影では、三脚を使用するのが効果的です。

三脚を使えば、手袋をしたままでも安定した撮影ができ、構図や露出をじっくり考える余裕が生まれます。
早朝や夕暮れ、夜景と組み合わせた雪景色の撮影では、三脚があることで表現の幅が大きく広がるでしょう。

三脚は、安定した足場に設置するなど、安全面にも配慮してください。

 

03|雪の写真を上手に撮れるカメラ選びのコツ

雪景色の撮影では、撮影テクニックだけでなく、カメラの性能や操作性が写真の仕上がりを大きく左右します。
初めて雪景色を撮影する初心者でも、カメラ選びの段階でいくつかのポイントを押さえておけば、失敗を大幅に減らすことが可能です。

ここでは、雪の写真を上手に撮るためにチェックしておきたい、カメラ選びの重要なポイントを紹介します。

 

露出補正

雪景色の撮影で欠かせない機能が、露出補正です。
雪は画面内に白が多くなるため、カメラが自動的に暗めに補正してしまい、雪がグレーに写ることがあります。
そのため、露出補正を素早くプラス側に調整できるカメラが理想的です。
多くのカメラに露出補正機能は搭載されていますが、雪景色では操作のしやすさが特に重要になります。
タッチパネル操作が必要なモデルよりも、ダイヤルや専用ボタンで直感的に露出補正を変更できるモデルのほうが、手袋をしたままでもスムーズに操作できるでしょう。

<おすすめ機種>
1. FUJIFILM X-T5 / X-T50
2. Nikon Z f / Z fc
3. SONY α7 IV / α7C II
4. OM SYSTEM OM-1 Mark II

 

 

ホワイトバランス調整

雪景色を自然な色合いで表現するためには、ホワイトバランスの調整機能も重要です。
オートホワイトバランス任せでは、青みがかった雪や夕暮れ時の暖かい色味が補正され、肉眼で見た印象と異なる仕上がりになることがあります。
「晴天」「曇天」「日陰」などのプリセットに加え、色温度を細かく設定できるマニュアル調整が可能なカメラを選ぶと、表現の幅が広がるでしょう。
雪の冷たさを強調したいのか、柔らかい雰囲気に仕上げたいのか、意図に合わせた色表現がしやすくなります。

<おすすめ機種>
1. Nikon Z 8 / Z 9 / Z f
2. FUJIFILM X-T5 / X-H2
3. Canon EOS R5 / R6 Mark II
4. Lumix S5II / G9 PRO II

 

防塵・防滴

雪が降る環境は、カメラにとって非常に過酷です。
雪がカメラに付着して溶けると水分となり、内部に侵入すれば故障の原因になる可能性があります。
レインカバーなどで対策することもできますが、カメラ本体に防塵・防滴性能が備わっているモデルであれば、より安心して撮影に集中できます。
突然の降雪や吹雪の中でも、機材トラブルを気にせず撮影できる点は大きなメリットです。

<おすすめ機種>
1. OM SYSTEM OM-1 Mark II
2. PENTAX K-3 Mark III
3. Nikon Z 8 / Z 9

 

 

バッテリー性能

低温環境では、バッテリー内部の化学反応が鈍くなり、通常よりも消耗が早くなります。
撮影中に突然バッテリー切れになるケースも珍しくありません。
そのため、カメラ選びの際には、バッテリーの持ち時間や、予備バッテリーの入手しやすさも確認しておきましょう。
純正・互換バッテリーが手に入りやすいモデルであれば、長時間の雪景色撮影でも安心です。

<おすすめ機種>
1. SONY α7 IV / α7R V / α7C II
2. Nikon Z 8 / Z 9 / Z f
3. Canon EOS R5 / R6 Mark II
4. OM SYSTEM OM-1 Mark II

 

 

 

◆雪景色撮影のカメラはレンタルで試そう

※画像はイメージ(AI生成)です

雪景色をきれいに撮影できるカメラは、購入するとなると数万円以上するモデルが多いです。
また、初心者の場合、いきなり高額のカメラを購入するのはハードルが高いと感じることもあるでしょう。
この冬、雪景色の撮影に挑戦される場合、まずは適切なカメラ・レンズをレンタルで試してみるのはいかがでしょうか。

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