イルミネーション撮影におすすめのレンズ5選!撮り方のコツも紹介【初心者】

投稿日: 2025.12.04
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冬の夜を彩るイルミネーションは、写真に残すだけで特別な思い出になります。

しかし実際に撮影してみると、光がにじんでしまったり、暗くてピントが合わなかったりと、思い通りに撮れずに悩む人も多いのではないでしょうか。

イルミネーション撮影には、カメラとの相性が良いレンズ選びが重要です。
焦点距離や明るさ、ボケ表現に適したレンズを選ぶことで、キラキラと輝く幻想的な写真が簡単に撮れます。

この記事では、イルミネーション撮影におすすめのレンズ5選と、初心者でもすぐ実践できる撮り方のコツをわかりやすく解説します。

 

目次

01|イルミネーションをきれいに撮影したい!

02|イルミネーション撮影に適したレンズの選び方
・夜景の広がりを表現できる広角~標準レンズ
・開放F値が小さく明るいレンズ
・背景をぼかせる単焦点レンズ

03|【2025年最新】イルミネーション撮影におすすめレンズ5選
・【Canon(キヤノン)】RF50mm F1.8 STM
・【SONY(ソニー)】FE 12-24mm F2.8 GM SEL1224GM
・【Panasonic(パナソニック)】LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6 S-R2060
・【Canon(キヤノン)】RF50mm F1.2L USM
・【PENTAX(ペンタックス)】HD PENTAX-D FA 50mmF1.4 SDM AW

04|初心者が知っておきたいイルミネーション撮影のコツ
・撮影時に用意するもの
・ISO感度を上げる
・ホワイトバランスを設定する
・玉ボケを作る
・複数のアングルで撮影する
・連写機能を使う
・露出補正機能を使う
・多重露光機能を使う
・マジックアワーに撮影する

 

01|イルミネーションをきれいに撮影したい!

幻想的なイルミネーションを、目で見たままの美しさで写真に残すのは、実際にはとても難しいと感じる人が多いのではないでしょうか。

イルミネーションの光はとても強い一方で、背景や周囲は暗い環境になるため、カメラが適切な明るさを判断しづらく、白飛びや黒つぶれが起きやすくなります。
その結果、「光だけ真っ白に飛んでしまった」「背景の雰囲気が失われてしまった」といった失敗につながりやすいのです。

さらに、夜間の撮影ではオートフォーカス(AF)が迷いやすく、ピントが外れてしまうケースも少なくありません。特に手持ち撮影が多いイルミネーションでは、わずかなブレが写真全体の印象を大きく損ねる場合があります。

このような課題を解決し、イルミネーションの輝きをしっかりと写し込むには、カメラ本体の性能だけでなく、レンズ選びが重要です。

例えば、明るい単焦点レンズ(開放F値2.8以下)や、背景の光を丸くぼかす「玉ボケ」表現が得意なレンズは、イルミネーション撮影で高い効果を発揮します。
背景を美しくぼかし、主役を際立たせることで、肉眼では味わえないドラマチックな写真に仕上げることができるでしょう。

 

02|イルミネーション撮影に適したレンズの選び方

イルミネーションをきれいに撮影するためのレンズ選びでは、主に「焦点距離」「開放F値(明るさ)」「ボケの表現力」の3つを意識しましょう。

ここでは、イルミネーション撮影に使用するレンズの選び方を紹介します。

 

・夜景の広がりを表現できる広角~標準レンズ

広大なイルミネーション会場や街全体の夜景の雰囲気を1枚に収めたいなら、焦点距離35mm以下の広角レンズがおすすめです。
建物や空間の奥行きを強調でき、迫力ある写真に仕上げやすくなります。

また、人の視界に近い自然な画角で撮りたい場合は、焦点距離50mm前後の標準レンズが良いでしょう。
見たままの臨場感を残せるため、初めて夜景撮影に挑戦する方でも扱いやすい画角です。

複数のレンズを交換するのが面倒な場合は、24-70mmの標準ズームレンズのように、広角から標準域まで幅広く対応できるレンズを選ぶと便利です。構図変更の自由度が高く、シーンに合わせて柔軟に撮影できます。

 

・開放F値が小さく明るいレンズ

イルミネーション撮影では、周囲が暗いためレンズの明るさも重要になります。

開放F値が小さくて(開放F値2.8以下)明るいレンズを使用すると、多くの光を取り込めるため、白飛びやノイズを抑えながら美しく撮影できます。

F値が小さいレンズは、シャッタースピードを速く設定できるため、手持ち撮影でもブレを防ぎやすく、三脚が使えない混雑したイルミネーション会場でも安心です。

特に室内イルミネーションや観覧車など、動きのある被写体撮影に適しているでしょう。

 

・背景をぼかせる単焦点レンズ

人物ポートレートや玉ボケ表現を楽しみたい場合は、単焦点レンズの使用が最も効果的です。
背景の光が丸い玉のようにふんわりとぼける玉ボケ表現は、イルミネーション撮影の醍醐味とも言えます。
おすすめの焦点距離は35mm・50mm・85mmです。特に50mmと85mmは、背景のイルミネーションを大きくぼかせるため、初心者でも人物や被写体を美しく引き立てた写真が撮れるでしょう。

  • 被写体を際立たせたい→85mm F値8 / F値1.4
  • 風景も適度に入れたい→35mm F値4 / F値1.8
  • 迷ったら万能型→50mm F値8

 

ズームに比べて構図変更の自由度は下がりますが、光の美しさを際立たせたい方には単焦点レンズがおすすめです。

 

03|【2025年最新】イルミネーション撮影におすすめレンズ5選

CAMERA RENT(カメラレント)では、種類豊富なカメラ・レンズを月額2,750円(税込)からお試しいただけるレンタルサービスを提供しています。1ヶ月ごとのカメラ・レンズ交換も可能です。業界最大級となる1,600を超える商品の中から複数のレンズを試せるため、イルミネーションを美しく撮影できるレンズがきっと見つかるでしょう。

 

ここからは、CAMERA RENT(カメラレント)でレンタル可能なレンズのうち、イルミネーション撮影におすすめの5種類を紹介します。

 

【Canon(キヤノン)】RF50mm F1.8 STM

Canon(キヤノン)の「RF50mm F1.8 STM」は、開放F値1.8の明るい標準単焦点レンズで、暗い会場でも安定した露出を確保できるため、光量の少ないイルミネーション撮影に向いています。

焦点距離50mmは人の視界に近い自然な画角のため、見たままのイルミネーションの美しさを表現しやすい点が特徴です。

小型軽量で持ち歩きにも便利なため、屋外を歩き回りながら撮影したい方にも向いています。

人物とイルミネーションのバランスを美しくまとめたい方や、背景を大きくぼかして光の玉ボケ表現を楽しみたい方におすすめのレンズです。

 

【SONY(ソニー)】FE 12-24mm F2.8 GM SEL1224GM

SONY(ソニー)の「FE 12-24mm F2.8 GM SEL1224GM」は、焦点距離12mm〜24mmの広角撮影が可能なズームレンズです。

広大なイルミネーションの全体を収めたい場合や、光のラインや奥行きを強調したダイナミックな構図を撮影したいときに活躍します。

開放F値2.8と明るく、広角ながら光量を多く取り込めるため、夜景に強いレンズとして高く評価されています。

屋外イルミネーション会場や、クリスマスマーケットの風景、建物とイルミネーションを一枚に収めたいときにおすすめのレンズです。

 

【Panasonic(パナソニック)】LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6 S-R2060

Panasonic(パナソニック)の「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6 S-R2060」は、小型軽量で扱いやすく、20mmの広角から60mmの標準域まで1本でカバーできる万能ズームレンズです。

防じん防滴性能を備え、マイナス10度の低温下でも動作可能な設計のため、雪の中でのイルミネーションや冬の夜の街撮りにも安心して使用できます。

手持ちで気軽にイルミネーション撮影を楽しみたい初心者や、レンズ1本でさまざまな構図を対応したい方に最適な選択です。

 

【Canon(キヤノン)】RF50mm F1.2L USM

Canon(キヤノン)の「RF50mm F1.2L USM」は、開放F値1.2という圧倒的な明るさを備えた大口径単焦点レンズです。
非常に浅い被写界深度を作り出せるため、人物ポートレートとイルミネーションの背景をドラマチックに表現したい方に向いています。

シャッタースピードを速く確保できるため、手持ちでもブレを抑えた高画質撮影ができ、夜間でも鮮明な光の描写が魅力です。

イルミネーション会場での特別な1枚を撮影したい中級者〜上級者にも評価が高いモデルです。

 

【PENTAX(ペンタックス)】HD PENTAX-D FA 50mmF1.4 SDM AW

PENTAX(ペンタックス)の「HD PENTAX-D FA 50mmF1.4 SDM AW」は、開放F値1.4と明るく、背景の滑らかなボケ味が特徴の単焦点レンズです。
逆光耐性に優れた独自コーティングにより、強い光源が多く入り込むイルミネーション撮影でもゴーストやフレアを抑え、クリアな描写が期待できます。

屋外での撮影にも適した防滴構造を備えているため、雪景色のイルミネーションや雨上がりの夜景など、さまざまな環境で活躍するでしょう。

イルミネーションを印象的に引き立てたい方や、質感を大切にしたい方におすすめのレンズです。

 

 

04|初心者が知っておきたいイルミネーション撮影のコツ

イルミネーション撮影のクオリティを左右するのは、レンズだけではありません。
適切な撮影設定や撮影アイテムを準備することで、夜景の光をより美しく表現できます。
ここでは、初心者でも実践しやすいイルミネーション撮影のコツを紹介します。

 

・撮影時に用意するもの

まずは、撮影を成功させるために必要なアイテムをそろえておきましょう。

【イルミネーション撮影に必要なもの】

  • 手ぶれ補正機能のあるデジタル一眼またはミラーレスカメラ
  • イルミネーション撮影向きのレンズ
  • 三脚(旅行用の軽量モデルやテーブル三脚)
  • 予備バッテリー・SDカード

 

カメラについては、手ぶれ補正機能が備わったデジタル一眼レフやミラーレス一眼レフがおすすめです。
イルミネーション撮影に適したレンズを使用できるよう、レンズ交換に対応している機種を選びましょう。

また、手ぶれを確実に防ぐために、三脚も使用することをおすすめします。
トラベル三脚やポケット三脚であれば、軽量なカーボン素材が使用されているものが多く、持ち運びに負担がかかりません。
長時間撮影を楽しみたい場合は、予備のバッテリーもあると安心です。

 

・ISO感度を上げる

イルミネーション撮影では、ISO感度を800〜3200程度まで上げる設定が基本です。

ISO感度とは、カメラのセンサーが光を取り込む能力を示す数値で、数値が高いほど暗い場所でも明るく撮影できます。
ただし、ISO感度を上げすぎるとノイズ(ざらつき)が発生しやすくなります。
夜景のディテールを残したい場合は、ISO8001600、手持ち撮影で明るさが足りない場合はISO3200前後を目安に調整すると良いでしょう。

ISOをオートにする場合は、「シャッタースピード優先モード」を選ぶと、シャッタースピードが遅くなりすぎるのを防げます。

シャッタースピードが1/60秒を下回ると手ブレしやすくなるため、暗い環境では特に注意してください。

 

・ホワイトバランスを設定する

イルミネーションの世界観をより印象的に見せるには、ホワイトバランス設定も重要です。

カメラ任せのオートでは、色温度が大きく変わって本来の色味が失われる場合があります。
ホワイトバランスを「太陽光」に設定すると、人の目で見た印象に近い、暖かな雰囲気の写真になります。
「電球」に設定すると、青みが強調され、神秘的なイメージになりやすいです。

 

・玉ボケを作る

イルミネーション撮影の玉ボケは、以下の手順で作ることができます。

【玉ボケの作り方】

  • 開放F値をもっとも小さい値にする
  • ズームを最大値(望遠側)に設定する(ズームレンズの場合)
  • 被写体(人物・手前の花など)にできるだけ近づく
  • 被写体と背景の距離を確保する
  • 被写体にピントを合わせる
  • 撮影する

 

玉ボケを作りたい場合は、開放F値1.4〜1.8程度で撮影するのがおすすめです。

また、人物などを入れずにイルミネーションの光だけを玉ボケさせたい場合は、カメラのフォーカス設定を「マニュアルフォーカス(MF)」に切り替えて撮影しましょう。
わざとピントを外すことで、画面全体がキラキラとした光の粒で埋め尽くされた、幻想的な写真を撮影できます。

 

・複数のアングルで撮影する

同じイルミネーションでも、アングルを変えるだけで印象が大きく変わります。

立つ・しゃがむ・寝かせ構図(ローアングル)など、目線の高低差をつけて撮影しましょう。

【おすすめの撮影アングル例】

  • 真下からライトアップを見上げる
  • 高台や階段を利用して見下ろす
  • イルミネーションの隙間から人物を撮る

 

単焦点レンズでも構図やアングルの工夫次第でバリエーション豊かな写真が撮影可能です。
撮影場所を変えづらい場合は、自分が動く・姿勢を変えるだけでも雰囲気が大きく変わります。

 

・連写機能を使う

人物とイルミネーションを組み合わせて撮る場合や、手持ち撮影で手ブレが心配な場合は、連写機能がとても便利です。

短い時間で複数枚撮影できるため、目を閉じてしまった写真やブレた写真を避けやすく、成功カットを残しやすくなります。

【連写機能がおすすめのシーン】

  • イルミネーション前でジャンプ写真を撮る
  • 遠くに歩く人物や子どもを撮影する
  • 三脚なしで手持ち撮影する
  • カメラを固定して撮影し、最も光の形がきれいな瞬間を狙う

 

連写と合わせて手ブレ補正機能や高速シャッター(1/100秒以上)を使うと、さらに成功率が高まります。

 

・露出補正機能を使う

イルミネーション撮影では、完成した写真が思った以上に暗く写ってしまうことがあります。
これは、強く光るイルミネーションの一部にカメラが露出を合わせようとするため、全体を暗く調整してしまうのが原因です。
自動設定のままでは、背景が黒つぶれし、雰囲気が失われてしまうこともあります。

露出補正をプラスに設定すると、背景や人物など暗い部分が明るく写り、立体感のある仕上がりになります。
特に、人物とイルミネーションを一緒に撮影する際や、会場全体の光を柔らかく表現したいときは、プラス0.3〜1.0程度を目安に調整すると自然に見えます。

反対に、イルミネーションの光が白く飛びすぎてしまったり、光の輪郭をくっきり表現したい場合は、露出補正をマイナス側に設定することがおすすめです。
マイナス補正をすることで、輝きが際立ち、色に深みを持たせた写真に仕上がります。

 

・多重露光機能を使う

写真表現の幅を広げたい場合は、多重露光機能を使った撮影もおすすめです。
多重露光とは、2枚以上の写真を重ね合わせて1枚に合成する撮影方法で、イルミネーションの光の重なりをより幻想的に表現できるのが魅力です。

例えば、1枚目に背景のイルミネーションをぼかして撮影し、2枚目に人物や建物、イルミネーションの輪郭をくっきり撮影することで、ふんわりと光が漂うような写真に仕上がります。

玉ボケとは違い、光のベールをまとった奥行きのある写真になるため、SNS映えする作品を作りたい方におすすめです。
特に「背景ボケ×くっきり人物」の組み合わせは人気が高く、ポートレート用途でも高い効果を発揮します。

 

・マジックアワーに撮影する

イルミネーション撮影を成功させる重要なポイントが、撮影時間帯の選び方です。
もっとも美しいとされる時間帯は、日没前後1時間ほどの「マジックアワー」と呼ばれる時間帯です。マジックアワーはまだ空に淡い青の光が残り、イルミネーションの光と背景の空がバランスよく写ります。

完全な夜の闇に入ってから撮影すると、空が真っ黒になりコントラストが強くなりすぎることもありますが、マジックアワーなら自然な色合いと奥行きが表現できます。

明るい時間帯に会場へ到着し、徐々に移り変わる光の変化に合わせて撮り始めると、最も美しい瞬間を逃さず撮影できるでしょう。

 

◆イルミネーション撮影におすすめのレンズをレンタルで試してみよう

イルミネーション撮影に適したレンズは、明るい単焦点レンズや広角ズームレンズなど、種類によって表現できる写真の雰囲気が大きく変わります。しかし、レンズを購入するとなると、単焦点レンズでも数万円〜10万円以上、プロ向けの大口径レンズでは20万円を超えるモデルもあり、気軽に買い替えるのは難しいのが現実です。

「自分に合うレンズがどれかわからない」「玉ボケがきれいに撮れるレンズを試してみたい」という方は、レンタルサービスの活用をおすすめします。CAMERA RENT(カメラレント)では、人気の単焦点レンズも、月額2,750円(税込)でリーズナブルにレンタルできるサービスを提供しています。業界最大級の27社・1,600種類以上のカメラ・レンズから選べる豊富な品揃えが特徴です。

 記事内で紹介したレンズもすべてラインアップしています。

使用頻度がそれほど多くない方、気になるレンズを複数試して自分に合ったものを選びたいという方は、ぜひCAMERA RENT(カメラレント)にお気軽にご相談ください。

 

 

 


 

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