マクロレンズとは?特徴や選び方、おすすめマクロレンズ12選
マクロレンズは、被写体を通常のレンズでは見えないほど拡大して撮影できる特殊なレンズです。小さな花や昆虫、テクスチャーの細部までくっきりと写し出すため、プロの写真家から初心者まで幅広く愛用されています。
この記事では、マクロレンズの特徴や選び方、おすすめのモデルを紹介します。
目次
02|マクロレンズの特徴
・被写界深度が浅い
・解像度が高い
・描写力が高い
・美しいボケ味
03|マクロレンズの選び方
・最大撮影倍率
・最短撮影距離
・ワーキングディスタンス
・センサーサイズとマウント規格
・ピント合わせや手ブレ防止機能
04|【2024年最新】マクロレンズの人気おすすめ12選
・FUJIFILM(富士フイルム)フジノンレンズXF60mmF2.4 R Macro
・COSINA(コシナ)フォクトレンダー MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5
・Canon(キヤノン)RF35mm F1.8 マクロIS STM
・FUJIFILM(富士フイルム)フジノンレンズ XF30mmF2.8 R LM WR Macro
・COSINA(コシナ)フォクトレンダー MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical
・OM SYSTEM(オーエムシステム)/OLYMPUS(オリンパス)M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
・SONY(ソニー)FE 50mm F2.8 Macro SEL50M28
・Leica(ライカ)APO-MACRO-ELMARIT-TL 60 mm f/2.8 ASPH.
・SONY(ソニー)FE 90mm F2.8 Macro G OSS SEL90M28G
・PENTAX(ペンタックス)HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited
・PENTAX(ペンタックス)smc PENTAX-D FA マクロ 100mm F2.8 WR
・Panasonic(パナソニック)LUMIX G MACRO 30mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S. H-HS030
01|マクロレンズとは?
マクロレンズは、小さな被写体を大きく、鮮明に撮影できるレンズです。
被写体に数センチ単位まで近づき、通常は見えない微細なディテールを写し出す「マクロ撮影」に特化し、花や昆虫、料理や工芸品、ジュエリーなど、さまざまな被写体の撮影に幅広く活用されています。
マクロレンズは、主に以下のようなシーンで活躍します。
- 花や植物
- 昆虫や小動物
- 食材や料理
- 工芸品やアートワーク
- ジュエリーや時計
- ドロップアート など
マクロレンズを用いることで、昆虫の模様や小動物の毛並みなど、肉眼では見えないディテールを引き出したり、食材の質感や美味しそうな仕上がりを強調することが可能です。
工芸品やアートでは繊細な彫刻やデザインの細部までを詳細に捉え、ジュエリーでは輝きや質感を引き立たせてラグジュアリー感を演出します
マクロレンズは「小さな世界」を撮影するための必須アイテムであり、趣味の写真撮影からプロの商業撮影まで幅広く利用されています。
02|マクロレンズの特徴
続いては、マクロレンズの特徴を見ていきましょう。
被写界深度が浅い
マクロレンズの大きな特徴の一つに、被写界深度の浅さがあります。
ピントの合う範囲が狭く、背景を大きくぼかして被写体を際立たせ、奥行きのある立体的な写真を撮影できるのが魅力です。
解像度が高い
マイクロレンズは解像度が高く、被写体の細かい部分まで精細に描写することができます。
昆虫の複雑な模様や花びらの細かな構造など、肉眼では捉えきれないディテールも鮮明に再現できるでしょう。
描写力が高い
描写力が優れている点も、マクロレンズの特徴です。
接写だけでなくポートレートや風景撮影にも活用でき、背景を美しくぼかした写真を撮ることできます。
美しいボケ味
マクロレンズは、美しいボケ味を作り出せるため、印象的な写真表現が可能です。
ボケのなめらかさは、印象派の絵画のように幻想的な写真を生み出す要素となり、視覚的なインパクトを与えるでしょう。
マクロレンズは、ボケ味を活かしたアート作品としての写真撮影にもおすすめです。
03|マクロレンズの選び方
次に、マクロレンズを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。
マクロレンズは機種によって性能が異なるため、撮影スタイルや用途に合わせた選定が重要です。
最大撮影倍率
最大撮影倍率とは、最短撮影距離で被写体が一番大きく写るときの倍率を指します。
一般的なレンズでは0.2倍や0.3倍程度の撮影倍率ですが、マクロレンズは1.0倍以上のものが多く、最大撮影倍率が高いほど、被写体を大きくクローズアップすることができます。
昆虫や植物の細部まで大きく写したいときは、最大撮影倍率の高いマクロレンズを選びましょう。
最短撮影距離
最短撮影距離は、被写体にどれだけ近づいて撮影できるかを示す指標です。
室内での撮影や接写撮影を予定している場合は、最短撮影距離が短いレンズを選ぶと良いでしょう。
例えば、10cm未満の最短撮影距離を持つレンズは、細かい部分まで近づいて撮影できるため、工芸品やジュエリーの撮影に最適です。
一方、昆虫や小動物を撮影する場合、至近距離に寄ると被写体が逃げてしまうことがあるため、少し距離を置ける30cm前後の最短撮影距離があるレンズも便利です。
ワーキングディスタンス
ワーキングディスタンスも、レンズの先端から被写体までの距離を指しています。
ワーキングディスタンスが短いほど、被写体に近づいた撮影が可能です。
テーブルに置いた料理を撮影する際は2cmほど、昆虫の撮影では13cmほどが適切とされています。
撮影の目的や被写体に合わせて、適切なワーキングディスタンスのカメラ選びましょう。
センサーサイズとマウント規格
マクロレンズはカメラ本体に装着して使用するため、カメラのセンサーサイズやマウント規格に合わせたレンズを選ぶ必要があります。
メーカーごとにマウントの規格が異なるため、互換性の確認は必須です。
また、一眼カメラの場合、フルサイズとAPS-Cの2種類のセンサーサイズがあるため、それぞれのセンサーサイズに合ったレンズを選ぶことで、撮影の質が向上します。
ピント合わせや手ブレ防止機能
マクロ撮影では、被写体に至近距離まで寄るため、緻密なピント合わせが求められるのも特徴です。
オートフォーカス(AF)が効きにくい場合が多いため、マニュアルフォーカスやMFアシスト機能を備えたレンズが役立つでしょう。
また、マクロ撮影は手ブレが発生しやすい傾向があります。
より鮮明な写真を撮影したい方は、手ブレ補正機能が強力なレンズを選びましょう。
04|【2024年最新】マクロレンズの人気おすすめ12選
マクロレンズにはさまざまなモデルがあり、どれを購入するべきか迷うという方も多いでしょう。
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1ヶ月ごとのカメラ・レンズ交換も可能で、複数の望遠レンズをお試しいただけます。
レンタルするカメラ・レンズは、業界最大級となる1,600を超える商品の中からお選びいただけるため、自分に合った望遠レンズが見つかるでしょう。
ここからは、CAMERA RENT(カメラレント)でレンタル可能な望遠レンズの中から、2024年最新版のおすすめの8モデルを紹介します。
【FUJIFILM(富士フイルム)】フジノンレンズ XF60mmF2.4 R Macro
FUJIFILM(富士フイルム)の「フジノンレンズ XF60mmF2.4 R Macro」は、ミラーレス一眼「X-Pro 1」のXマウントに対応した中望遠マクロレンズです。
最大撮影倍率は0.5倍で、小さな被写体も大きく映し出せます。
また、最大F値も2.4という明るい設計で、なめらかで美しいボケ味が得られるのも魅力です。
【COSINA(コシナ)】フォクトレンダー MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5
COSINA(コシナ)の「フォクトレンダー MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 」は、ソニーのEマウントに対応した等倍マクロレンズです。
最大撮影倍率は1.0倍で、等倍での撮影に対応しています。最短撮影距離は、35cmです。
フォーカス拡大機能付きで、微妙なピント調整ができ、アポクロマート設計により高い映像表現を実現します。
【Canon(キヤノン)】RF35mm F1.8 マクロ IS STM
Canon(キヤノン)の「RF35mm F1.8 マクロ IS STM 」は、キヤノンRFマウントに対応した広角マクロレンズです。
最大撮影倍率0.5倍・最短撮影距離17cmのマクロ撮影に対応しているだけでなく、開放F値1.8で暗い場所での撮影も可能となっています。
角度ブレとシフトブレのふたつの手ブレを同時に補正するハイブリッドISを搭載しているため、手持ちでのマクロ撮影も快適に楽しめるでしょう。
【FUJIFILM(富士フイルム)】フジノンレンズ XF30mmF2.8 R LM WR Macro
FUJIFILM(富士フイルム)の「フジノンレンズ XF30mmF2.8 R LM WR Macro 」は、ミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」のXマウントに対応した単焦点マクロレンズです。
最大撮影倍率は1.0倍・最短撮影距離は10cmとなっており、被写体にぐっと近づいてのマクロ撮影が可能です。
また、長さ約69.5mm・質量約195gのコンパクト設計なので、持ち運びにも便利です。
【COSINA(コシナ)】フォクトレンダー MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical
COSINA(コシナ)の「フォクトレンダー MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical 」は、ソニーのEマウントに対応した大口径マクロレンズです。
撮影位置に応じてレンズ群を独立して動かすフローティング機構により、最大撮影倍率0.5倍・最短撮影距離31cm<のマクロ撮影から、遠方の被写体の撮影まで、安定した画質を確保しています。
また、フォーカス拡大機能により、微細なピント調整も可能です。
【OM SYSTEM(オーエムシステム)/OLYMPUS(オリンパス)】M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
OM SYSTEM(オーエムシステム)/OLYMPUS(オリンパス)の「M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro」は、マイクロフォーサーズマウントに対応した高倍率マクロレンズです。
クラス最高レベルの最大撮影倍率2.5倍(35mm判換算)を誇り、最短撮影距離は95mmと非常に短いため、近接撮影に適しています。
また、高速オートフォーカス機能も搭載されており、一瞬のシャッターチャンスも逃しません。
【SONY(ソニー)】FE 50mm F2.8 Macro SEL50M28
SONY(ソニー)の「FE 50mm F2.8 Macro SEL50M28」は、ソニーのEマウントに対応した高性能標準マクロレンズです。
70.8mm(最大径)×71mm(長さ)で重さ約236gと、小型軽量設計なので、持ち運びに重宝します。
最大撮影倍率1.0倍・最短撮影距離は0.16mで、近接撮影性能に優れており、開放F値も2.8と明るめの設定で、美しいボケを活かした表現も可能です。
【Leica(ライカ)】APO-MACRO-ELMARIT-TL 60 mm f/2.8 ASPH.
Leica(ライカ)の「APO-MACRO-ELMARIT-TL 60 mm f/2.8 ASPH.」 は、ライカLマウントに対応したテレマクロレンズです。
最大撮影倍率は1.0倍で、最短撮影距離は0.16mmとなっています。
美しいボケ味が楽しめるのが特徴で、マクロ撮影からポートレート撮影、スナップ撮影まで、あらゆるシーンで美しい描写を表現できます。
【SONY(ソニー)】FE 90mm F2.8 Macro G OSS SEL90M28G
SONY(ソニー)の「FE 90mm F2.8 Macro G OSS SEL90M28G」は、ソニーのEマウントに対応した中望遠マクロレンズです。35mmのフルサイズ撮影にも対応しています。
最大撮影倍率は1.0倍・最短撮影距離は0.28mで、光学式手ブレ補正機能も搭載されており、ブレを抑えてマクロ撮影を楽しめるでしょう。
Gレンズならではの美しいボケ味と高解像でシャープな描写を両立している点も魅力です。
【PENTAX(ペンタックス)】HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited
PENTAX(ペンタックス)の「HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited」は、ペンタックスKマウントに対応したマクロレンズです。
最新のHDコーティングと円形絞りを採用しており、マクロレンズとしてだけでなく、標準レンズとしても活用できます。
最大撮影倍率は1.0倍・最短撮影距離は0.139mとなっています。
オートフォーカスの後にマニュアルでのピント合わせが切り替え操作なしでできる「Quick-Shift Focus System(クイックシフト・フォーカス・システム)」も採用されています。
【PENTAX(ペンタックス)】smc PENTAX-D FA マクロ 100mm F2.8 WR
PENTAX(ペンタックス)の「smc PENTAX-D FA マクロ 100mm F2.8 WR」は、ペンタックスKマウントに対応したマクロレンズです。
最大撮影倍率は1.0倍・最短撮影距離は0.303mです。
ワーキングディスタンスが長く、被写体との距離を13cmあけての等倍撮影が可能なため、野生動物や昆虫の姿を捉えるのに適しています。
円形絞りの採用により、背景の美しいボケ味を楽しめるのも魅力です。
【Panasonic(パナソニック)】LUMIX G MACRO 30mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S. H-HS030
Panasonic(パナソニック)の「LUMIX G MACRO 30mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S. H-HS030」は、マイクロフォーサーズマウントに対応した標準マクロレンズです。
開放F2.8の大口径レンズが採用されており、等倍マクロ撮影だけでなく、通常撮影においても、美しいボケ味を演出できます。
また、240fps駆動の高速AFに対応しているため、スピーディーに正確なピント合わせが可能です。
マクロレンズは安くない!レンタルで試してみよう
マクロレンズは、植物や昆虫、小さな動物などの近接撮影に最適な高機能レンズです。
高い描写力で細部をくっきりと捉え、美しい背景ボケも楽しめるため、「マクロレンズを試してみたい」と考える方も多いのではないでしょうか。しかし、マクロレンズは一般的なレンズよりも価格が高めで、機種によっては10万円を超えるものも少なくありません。
そのため、実際に購入しても活用できるか不安な方には、まずレンタルで試してみる方法がおすすめです。
購入前にレンタルで使い勝手や描写力を確認することで、納得のいくレンズ選びができるでしょう。
また、頻繁に使う予定がない場合や、一時的な撮影プロジェクトで使いたい場合にもレンタルはおすすめです。
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