広角レンズとは?特徴や選び方、使い方まで実践的に解説

投稿日: 2024.12.06 更新日: 2024.12.17
おすすめ情報

広角レンズとは?特徴や選び方、使い方まで実践的に解説

広角レンズは、通常のレンズよりも広い範囲を写せるため、狭い場所でも空間全体を一枚の写真に収めることができます。風景撮影や建築写真、室内の広がりを表現したいときは、広角レンズがおすすめです。

この記事では、広角レンズの特徴や選び方、プロのような仕上がりを目指す使い方について、実践的に解説します。

 

目次

01|広角レンズとは?

02|広角レンズの特徴
・広い範囲を撮影できる
・被写界深度が深い
・最短撮影距離が短い
・歪みが生じやすい

03|広角レンズの選び方
・焦点距離とF値(絞り値)
・センサーサイズとマウント規格
・手ブレ防止機能とオートフォーカス
・サイズと重量

04|【2024年最新】広角レンズの人気おすすめ9選
・TAMRON(タムロン)35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)
・Canon(キヤノン)RF28mm F2.8 STM
・Nikon(ニコン)NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR
・SONY(ソニー)FE 20-70mm F4 G SEL2070G
・SONY(ソニー)E 11 mm F1.8 SEL11F18
・SONY(ソニー)E PZ 10-20mm F4 G SELP1020G
・Panasonic(パナソニック)LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH. H-X09
・OM SYSTEM(オーエムシステム)/OLYMPUS(オリンパス)M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II
・FUJIFILM(富士フイルム)フジノンレンズ XF18mmF1.4 R LM WR

05|広角レンズの使い方
・風景の撮影
・建築物や街角の撮影
・星空の撮影
・狭い場所での撮影

 

01|広角レンズとは?

広角レンズとは、焦点距離が短く、広い画角を持つことで、広範囲を一度に撮影できるレンズを指します。
風景や建築、狭い室内など、広がりを求める場面に適しているのが特徴です。

広角レンズは、焦点距離の長さに応じて、以下の3種類に分類されます。
焦点距離が短いほど画角が広がり、より壮大でスケール感のある撮影が可能です。

 

広角レンズとは?

 

02|広角レンズの特徴

まずは、広角レンズの代表的な特徴について詳しく見ていきましょう。

 

・広い範囲を撮影できる

広い範囲を撮影できる
広角レンズは短い焦点距離のおかげで、標準レンズよりもはるかに広い範囲をカバーできます。

都市の景観や広大な自然、室内全体を撮影する際には、広角レンズが重宝するでしょう。
建築やインテリア撮影では、狭い空間でも部屋全体の広がりを表現することが可能です。

 

・被写界深度が深い

被写界深度が深い
広角レンズは被写界深度が深く、遠景から手前の被写体までピントが合いやすいのが特徴です。

風景写真や建築写真では、背景から細部までシャープに表現でき、グループ写真などでも一人ひとりをはっきりと映せます。
背景と被写体が一体化して写るため、臨場感のある写真が撮れるでしょう。

 

・最短撮影距離が短い

最短撮影距離が短い
広角レンズには、最短撮影距離が短いという特徴もあり、テーブルフォトやインドア撮影にも適しています。

目の前の被写体を撮影するときも、レンズを大きく引いたり、体をのけぞらせて撮る必要はありません。
例えば、レストランで出された目の前の料理も、広角レンズなら簡単にダイナミックな撮影が可能です。

 

・歪みが生じやすい

歪みが生じやすい
広角レンズは広範囲をカバーする反面、写真の端が歪みやすいという特徴があります。

これは、レンズの収差による歪曲収差(ディストーション)が原因で、中心が膨らみ、端が縮む樽型の歪みが発生しやすくなります。

広角レンズの歪みを抑えるには、焦点距離の長い広角レンズを使用するか、カメラを水平に構えるのがポイントです。
また、撮影後の編集で歪み補正を行うと、自然な仕上がりにすることができます。

 

03|広角レンズの選び方

広角レンズの選び方
続いては、広角レンズの選び方について、注目したいポイントを紹介します。

 

・焦点距離とF値(絞り値)

広角レンズの焦点距離は、撮影したいシーンや表現方法に合わせて選びましょう。

自然な広がりを重視する場合は焦点距離35mm〜40mmの「広角レンズ」、ダイナミックさを強調したい場合は20mm以下の「超広角レンズ」を選ぶのがおすすめです。

また、F値(絞り値)は、明るさを左右します。
F値が小さいほど被写体が明るく映るため、暗闇での撮影に強く、夜間や星空撮影などにも適しています。
明るく美しい夜景を撮りたい方は、F値2.8以下の広角レンズを選ぶと良いでしょう。

 

・センサーサイズとマウント規格

広角レンズを選ぶ際には、カメラのセンサーサイズやマウント規格も考慮しましょう。

例えば一眼カメラの場合、フルサイズとAPS-Cの2種類のセンサーサイズがあり、2つの互換性がなければレンズは使用できません。

また、レンズに取り付けるマウント部分の規格はメーカーごとに異なるため、適合するものを選ぶ必要があります。

 

・手ブレ防止機能とオートフォーカス

撮影の快適さを重視する方は、手ブレ防止機能とオートフォーカスにも注目しましょう。

広角レンズはもともと手ブレが起きにくいですが、特に初心者や動きの多いシーンを撮影するときには、手ブレ防止機能があると安心です。

また、オートフォーカス機能が付いていると、速やかにピントを合わせられるため、動きのあるシーンでもストレスなく撮影を楽しめます。

 

・サイズと重量

広角レンズは風景撮影や旅行用として持ち運ぶことも多いため、サイズや重量も重要なポイントです。

特に、長時間の撮影ではコンパクトで軽量なレンズを選び、負担を軽減しましょう。

 

04|【2024年最新】広角レンズの人気おすすめ9選

広角レンズにはさまざまなモデルがあり、価格帯も幅広いです。
そのため、どの広角レンズを購入すればよいか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
CAMERA RENT(カメラレント)では、種類豊富なカメラ・レンズを月額3,850円(税込)からお試しいただけるレンタルサービスを提供しています。
1ヶ月ごとのカメラ・レンズ交換も可能です。
業界最大級となる1,600を超える商品の中から複数の望遠レンズを試せるため、自分に合った望遠レンズがきっと見つかるでしょう。

 

無料会員登録

 

ここからは、CAMERA RENT(カメラレント)でレンタル可能な広角レンズのうち、特におすすめの9モデルを紹介します。

 

【TAMRON(タムロン)】35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)

【TAMRON(タムロン)】35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)

TAMRON(タムロン)の「35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)」は、ニコンZマウント用のポートレートズームレンズです。
最大開放F値が2~2.8の明るいレンズ設計で、やわらかなボケ味と高い解像性能を実現しています。
AF駆動には、リニアモーターフォーカス機構VXDが採用されており、最短撮影距離からの撮影でも快適にピントを合わせられるのが魅力です。
35mm~150mmまで幅広い焦点距離を持つため、広角から望遠まで幅広い撮影をレンズ交換なしで楽しめます。

レンタルする

 

【Canon(キヤノン)】RF28mm F2.8 STM

【Canon(キヤノン)】RF28mm F2.8 STMCanon(キヤノン)の「RF28mm F2.8 STM」は、約120gの小型パンケーキレンズです。
フルサイズカメラに装着すれば広角レンズとして使用でき、焦点距離は28mmで室内でも使用しやすいのが特徴です。
また、APS-Cサイズカメラに装着すれば焦点距離45mm相当の標準レンズとしても使用できるなど、幅広い撮影シーンに対応しています。
F値も2.8と明るめなので、背景をやわらかく大きくぼかした高画質な写真の撮影に向いているでしょう。

レンタルする

 

【Nikon(ニコン)】NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR

【Nikon(ニコン)】NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VRNikon(ニコン)の「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」は、APS-CサイズのニコンZマウントミラーレスカメラ専用の超広角ズームレンズです。
焦点距離12mm~28mmまでの幅広い画角をカバーしており、風景やテーブルフォト、自撮りなどのさまざまな撮影シーンに対応できます。
コンパクトかつ軽量な設計なので、持ち運びにも便利でしょう。

レンタルする

 

【SONY(ソニー)】FE 20-70mm F4 G SEL2070G

【SONY(ソニー)】FE 20-70mm F4 G SEL2070G

SONY(ソニー)の「FE 20-70mm F4 G SEL2070G」は、フルサイズミラーレスカメラに対応した標準ズームレンズです。超広角<20mm~70mmまでをカバーし、風景からポートレートまで、幅広い撮影シーンに対応できます。
約488gの軽量設計で、持ち運びもしやすいでしょう。
また、ズーム全域で開放F値4の明るさを実現しているため、暗い室内での撮影にもおすすめです。
手ブレ補正機能とオートフォーカス機能も備えているため、初心者の方もストレスなく撮影を楽しめます。

レンタルする

 

【SONY(ソニー)】E 11 mm F1.8 SEL11F18

【SONY(ソニー)】E 11 mm F1.8 SEL11F18

SONY(ソニー)の「E 11 mm F1.8 SEL11F18」は、APS-Cサイズのデジタル一眼カメラ専用の超広角単焦点レンズです。
最新の光学設計により、焦点距離11mmの超広角でありながら、画面中心から周辺まで高い解像性能を実現しています。
最短撮影距離は0.12m(MF時)と非常に短いため、テーブルフォトなどの近接撮影も快適に楽しめます。F値1.8と非常に明るい設計となっているため、美しいボケ味を生かした写真が撮影可能です。
小型軽量(最大径66mm×長さ57.5mm、質量約181g)で持ち運びやすく、防塵・防滴に配慮した設計となっているため、旅行先やアウトドアシーンでも気軽に風景撮影を楽しめるでしょう。

レンタルする

 

【SONY(ソニー)】E PZ 10-20mm F4 G SELP1020G

【SONY(ソニー)】E PZ 10-20mm F4 G SELP1020G

SONY(ソニー)の「E PZ 10-20mm F4 G SELP1020G」は、APS-Cサイズのデジタル一眼カメラ専用の超広角パワーズームレンズです。
焦点距離は10mm~20mmとなっており、超広角ズームならではの表現と高い描写性能を誇ります。
さらに、フォーカス群にはリニアモーターが2基搭載されており、高速かつ静粛、振動を抑えたフォーカス駆動が可能です。
使用シーンを選ばない優れた機動性と操作性、信頼性を備えており、静止画も動画も快適に撮影ができるでしょう。
小型・軽量設計(最大径 69.8mm×長さ55mm、質量約178g)を実現しているため、持ち運びにも便利です。

レンタルする

 

【Panasonic(パナソニック)】LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH. H-X09

【Panasonic(パナソニック)】LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH. H-X09Panasonic(パナソニック)の「LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH. H-X09」は、デジタル一眼カメラ用の大口径・超広角単焦点レンズです。
大口径・超広角でありながら最短撮影距離はわずか0.095m、最大撮影倍率0.25倍(35mm判換算:0.5倍)のハーフマクロ撮影を実現しているのが特徴です。
被写体をクローズアップして背景を大きくぼかした撮影や、被写体と背景の両方のディティールを活かした撮影を楽しめます。
さらに、インナーフォーカスを採用することで、静止画はもちろん、なめらかな動画撮影も可能です。

レンタルする

 

【OM SYSTEM(オーエムシステム)/OLYMPUS(オリンパス)】M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

【OM SYSTEM(オーエムシステム)/OLYMPUS(オリンパス)】M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

OM SYSTEM(オーエムシステム)/OLYMPUS(オリンパス)の「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」は、マイクロフォーサーズ向けの高画質標準ズームレンズです。
焦点距離24mm~80mm(35mm判換算)までの幅広い画角をカバーしており、ズーム全域で画面の中心から周辺まで高い解像力を発揮します。
開放F値は2.8と明るめの設定となっており、暗い場所での撮影にも対応可能です。
また、IP53の防塵防滴性能と-10℃耐低温性能を備えているため、過酷な環境下での風景撮影にも適しています。

レンタルする

 

【FUJIFILM(富士フイルム)】フジノンレンズ XF18mmF1.4 R LM WR

【FUJIFILM(富士フイルム)】フジノンレンズ XF18mmF1.4 R LM WRFUJIFILM(富士フイルム)の「フジノンレンズ XF18mmF1.4 R LM WR」は、ミラーレスデジタルカメラXマウント用の大口径広角単焦点レンズです。
焦点距離は18mmで、超広角での撮影を可能とします。
開放F値は1.4と明るい設計になっており、暗い室内や夜景の撮影にも適しています。
また、最短撮影距離が20㎝と短いため、被写体を際立たせる近接撮影も可能です。
質量370gの軽量設計となっているため、持ち運ぶ場合もストレスなく長時間の撮影を楽しめるでしょう。

レンタルする

 

 

05|広角レンズの使い方

広角カメラを初めて使用する方は、シーンに合わせた使い方と、きれいに仕上げるコツを覚えておくと役立ちます。

 

・風景の撮影

風景の撮影
広角レンズで風景を撮影するときは、色のグラデーションに注目すると、ドラマチックな風景写真が仕上がります。

例えば空の撮影では、日の出や日の入りの時間帯が最適です。
朝日や夕日は空の色が美しく変わり、自然なグラデーションを生み出します。

また、青空を撮る際は順光で撮影すると、「遠くは淡く、近くは濃い青」という深みのある空を描写できるでしょう。

 

・建築物や街角の撮影

建築物や街角の撮影
街並みや建物を広角レンズで撮影する際は、構図の安定感を出すために、真っすぐな線を意識してみましょう。
建物の縦横のラインをしっかりとフレーム内に配置すると、整った印象の写真になります。

また、広角レンズ特有のパース効果にも注目してください。
パース効果とは、手前が大きく、奥が小さく写ることで、遠近感が強調される効果ですが、焦点距離を極端に短くしすぎると不自然に見えることがあります。
建物がメインのシーンなら、18mm前後の焦点距離で撮ると、自然で美しい仕上がりになるでしょう。

 

・星空の撮影

星空の撮影
広角レンズで星空を美しく撮影するためには、三脚を使用するのがポイントです。
三脚でカメラをしっかり固定し、安定した構図での撮影を心がけましょう。
また、暗い環境では低ISO設定でノイズを抑えつつ、F値の小さいレンズで光を多く取り込むことが重要です。
シャッタースピードは8〜13秒程度を目安とし、長すぎると星が「点」ではなく「線」になってしまうので注意しましょう。
北側の空は少し長め、南側は短めと方角によって調整するのがおすすめです。

ピント合わせには一等星を中央に置き、マニュアルフォーカスで「小さな点」になるように調整すると、鮮明な星空を撮影できます。

 

・狭い場所での撮影

狭い場所での撮影
狭い空間で広角レンズを使うと、歪みが発生しやすくなるため注意が必要です。
最大広角での撮影は避け、35mm前後の焦点距離に設定することで、歪みを軽減できます。

また、カメラを水平に構えて被写体を正面から撮影すると、空間の広がりを演出できます。

 

広角レンズでクリエイティブな写真を!まずはレンタルで試してみよう

広範囲の撮影ができる広角レンズは、風景や建築物、テーブルフォトなど多彩なシーンで活用できます。
しかし、シーンや被写体に合ったレンズを使用するのがポイントで、複数のレンズを揃えるとなると費用も嵩みがちです。
「どの広角レンズが自分に合うかわからない」「いろいろなレンズを試してみたい」という方は、レンタルで試してみてはいかがでしょうか。
CAMERA RENT(カメラレント)なら、人気の広角レンズを月額3,850円(税込)からレンタルいただけます。
業界最大級の27社、1,600種類以上のカメラ・レンズから選べる豊富な品揃えが特徴です。
ぜひCAMERA RENT(カメラレント)のレンタルサービスを活用して、お気に入りの広角レンズを見つけてください。

 

無料会員登録

 

 

CAMERA RENTプライム会員募集中
Instagram公式アカウント「写真とカメラと想い出と。」

 

無料会員登録はこちら